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「循環する通貨」~持続可能なベーシックインカム

※2024年10月8日追記: 目指している通貨のイノベーション「循環する通貨」について、新しい説明記事を日本未来力に掲載しました。

※2020年4月30日追記:背景・課題・効果など、詳細ページを作成したので、一番下に一覧を追加しました。

2020年3月22日
「循環する通貨」のシステムは、経済の「血液」 である通貨を、地域社会の中で強制的に循環させる「心臓」の役割を果たします。地域通貨を用いた例で説明しますね。
このシステムでは、まず希望者に毎月定額(例えば3万円分)の地域通貨を提供し、地域内での購買に使用してもらいます。通貨を受け取った地域内の商店なども、その地域通貨を更に購買に使用できるので、地域通貨が地域社会の中を流通します。
次に、地域内の地域通貨保有者全てから、地域通貨の一部を毎月定率(例えば1%)で回収します。そして、回収した地域通貨を次の月の定額供給に回します。「循環する通貨」はこのように、地域通貨をその地域内で循環させるシステムで、その地域内の経済を大きく活性化することができます(詳細はこちらの論文参照)。

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地域通貨の定期的な定額供給という意味では、「ベーシックインカム」に似たシステムですが、最初に一定額の財源を確保すれば、地域通貨の定額供給→定率回収→定額供給の循環により、その後は財源を気にすることなく、半永久的に経済活性化を行うことができます。地域通貨の回収は、保有している額の一定の割合なので、地域通貨を使い切れば回収されません。なので地域通貨の使用がより促進されます。

地域通貨でなくても、例えば企業が配るポイントなど、地域内で使える通貨価値なら実施可能です。ただし、この通貨は、財・サービスを交換するための「公共財」なので、企業が発行するポイントで実施する場合も、その企業の立場はその他大勢と同じです。利益誘導には使えません。あくまで、社会全体の経済を活性化するための仕組みです。

定額供給・定率回収のこの「循環する通貨」システムは、地域経済の血液である通貨を循環させる心臓の役割を果たし、地域経済を生かします。100人の人に毎月3万円を供給するために必要な金額の総額は、回収割合を1%とした場合、3億円です。3億円あれば、100人の人に未来永劫、3万円を毎月配ることができます。

※4月30日追記:「循環する通貨」について、詳細ページを作成したので、一覧を下記に示します。

「循環する通貨」が必要となった背景・課題
 ■資本主義の矛盾について
   経済格差拡大は資本主義の矛盾が原因

 ■通貨総量の際限無い増加がもたらす経済格差拡大と金融膨張について
  ・赤字国債でベーシックインカムを実施すると世の中の通貨総量が増える
  ・900兆円以上の通貨が1年に一度も使用されずに沈殿している 
  ・現行の金融システムは、年収の経済格差を更に拡大する方向に通貨を再分配している
  ・通貨総量増加による問題点まとめ
  ・米国の激しい経済格差をもたらした金融の膨張

「循環する通貨」の経済格差抑制効果
  ・通貨の自発循環と強制循環
  ・通貨総量の際限無い増加の抑制
  ・持続可能なベーシックインカム
  ・電子マネーによる「循環する通貨」で銀行にもサブスクを
  ・デフレ耐性を持つ「循環する通貨」
  ・有利子経済から無利子経済へ
  ・ワークシェアリングの推進  
  ・少子化対策と若者の挑戦支援
  ・景気刺激策としての「循環する通貨」と競争促進    

「通貨の役割」について考察
  ・現行の有利子経済は持続不可能。だから公共財通貨の導入を
  ・通貨の役割: 公共財 vs 私財

「循環する通貨」の課題など
  ・「循環する通貨」の課題
  ・通貨の循環と経済成長の関係   
  ・良いインフレと悪いインフレ 

最後に
  ・成長戦略は国民全体の生活水準向上戦略 
  ・一億総中流を再び 

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